Dragon’s Dogma

ドラゴンズドグマ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆0
CAPCOM/2012/5/24

  日本初?のオープンワールドRPG。スカイリムあたりを期待してしまったばっかりにプレイ時のがっかり感が異常なほど高い。キャラメイク以外に良さが見つからない。

 

 

  【オープンワールドではない?】売りであるはずの広大なマップはレベリングのためか妙な形をしていて移動できる箇所が限られている。オープンワールドとは程遠く、ゲーム時間のほとんどを移動に使っているような錯覚を覚える。始まりの町を出ると道が分かれているがオープンワールド感覚でメインストーリーから反れて寄り道すると、文字通り強敵が道を塞いでいて「先に向こうの道を進め」と暗に言われる。強制的に進むべき道を狭められている感じを受けるので一本道のゲームではと思えてくる。ファストトラベルが無いので同じ道のりを行ったり来たりするが、道中の変化に乏しい為に苦痛。長距離移動がメインなのにスタミナのせいで定期的に歩かされる。

  【昼夜】昼夜がはっきりしているのは好感がもてるがランタンが照らす範囲が異常に狭い。故に夜はあまり出歩きたくなくなる。昼にする手段が宿屋など特定の拠点のみで不便極まりない。驚愕したのが旅の途中で見つけたダンジョン内などのベッドを利用できないこと。目の前に3Dオブジェクトのベッドがあるにも関らず利用できないのだ。なぜそこに「ベッドを利用する」というイベントを仕込まなかったのか理解に苦しむ。

  【システム】ちょっとしたことだが店などの購買画面からの離脱がスムーズに行かないのでストレスを感じる。離脱のためにボタンを2~3回押さないといけない。取引中は仕方ないとしても購入後、店員から離れたら勝手に会話などがキャンセルされて離脱できるのが理想だけど、購入後の挨拶も含めボタンを押して終了させることを強要される。

  【ポーン】ポーンが敵や地形などを学習するのは面白い。が、実用的な戦闘や移動面で役に立たないほど頭が悪い。戦闘中は最悪肉壁として利用できるが極めつけは移動中の投身自殺。勝手に崖から落ちてポーンをロストする。プレイヤーのミスではなく、勝手に死んでロストする。もう、バグの域。これまた驚きだが、ファミ通のコラムでこの投身自殺を「命の大切さを教えてくれた」とか妙な事を書きたてて美談にしていた。勝手にキャラクターを消滅させられたのに怒らずに、スポンサーを意識して美談に持っていく文章にプロ意識を感じる。

  【課金】課金自体は否定しない。が、ゲーム中に課金を意識させないでほしい。冒険中に課金関係のメッセージが流れると一気に現実に引き戻されて興ざめする。