Call of Duty Ghosts

コールオブデューティーゴースト★★★☆☆☆☆☆☆☆3
Activision/SQUARE ENIX/2013/11/14
開発:InfinityWard/SledgehammerGames

  キャンペーンのみプレイで評価しています。オンラインをやればまた別の評価になるかもしれません。

  水中や宇宙などのステージは新鮮でした。特に宇宙は、敵兵の死体が漂い続ける(視覚的に動く)ので生死の判断が一瞬遅れるのが感覚的に良いストレスでした。

  さて、冒頭に書いた通りキャンペーンのみのプレイですが、歴代シリーズで過去最低のシナリオに感じました。CODシリーズに付けた自分の評価も最低になり、驚きです。以下、キャンペーンのみやった人間の偏った評価になりますが、不満に思った箇所になります。

【シナリオ】
・ BOシリーズは未プレイですが、本編、MWシリーズから比べると、ゴーストの物語は主軸が個人的な私怨(ボスは逆恨み、主人公は父親の敵討ち)で動いている感じがしてスケールダウンした印象を受けました。
  第二次世界大戦が舞台だった1~3やMWシリーズでは、戦争という個人ではどうしようもない舞台の中で、プレイヤーは大局に翻弄される一兵士として演出されており、脚本が練られている反面自由度は低いですが、バックボーンがしっかりしているので深みを感じることが出来ていただけに、今作には軽さを感じます。

・ 過去回想で、ラスボス的なキャラクターが行方不明になって洗脳されるまでの経緯を、短いナレーションで済ませてしまっているので洗脳の凄惨さが伝わり難く、どうしても逆恨みしている小物っぽい印象を受ける。
  中東で核により3万人弱?の部下を一瞬で失って以来、思想が変わり暴走していくシェパードや、ロシア超国家主義派のマカロフと比べると、今作のボスは魅力を感じない。

・ ボスを倒したあと「復讐は終わった。もう一仕事、後は国を救うだけだ。」くらい臭い台詞をかましていいので、もう少しそれらしいミッションを入れるか、シナリオの位置を調整するべきだったと思う。結局、復讐でゲームを終えるのが残念。

・ ボスを撃ち抜いたと思ったんだけど……、な ぜ 生 き て い る。

【ゲーム】
・ 犬視点、戦車視点、ヘリ視点、それぞれ個別のできは悪くはないが、これらのゲームにおける割合が多くFPSには蛇足だと感じる。個人的な好みの問題かもしれないけど、CODの主役は兵士であってほしい。MWでガンシップからの支援攻撃ミッションがあったがあれはあくまでもFPSゲーム中の「息抜き程度」だったから、面白かったね、で済んでいると思う。それを事ある毎に戦車やヘリを操縦させられてはなんのゲームを買ったのか分らなくなる。もう少し減らすか、普通のミッションを増やしてほしかった。