DEMENTO

demento
★★★★☆☆☆☆☆☆4
CAPCOM/2005/04/21

  ゴシックホラー。竹中直人が「これまでにない『恐怖』の表現への挑戦」をするべく、イベントシーンの監督をしたことで多少注目していました。本人談『ホラー好きだが、いままで機会が無かった』とのこと。因みに竹中直人氏は過去に日本アカデミー賞監督賞を数回受賞しています。だから何って感じですが。
  説明書を読んだとたんに嫌な予感がしました。読めば読むほどシステムがクロックタワーとそっくり。カプコンは前回大失敗(クロックタワー3)をしただけにプレイする前からドキドキです。

  で、いきなり総評ですが思ったより良かったです。演出面で微妙な所が結構あったけど普通にゲームとして楽しめました。初めは難しかった犬への命令も、慣れてくると忠実に聞いてくれるようになるのでちょっと快感。が、逆に言う事を聞いてくれないとストレスになるもの確かですが。
  犬のヒューイとはこまめに遊んでやらないといけないのが面倒。「お手」「誉める」を繰り替えすだけでも信頼値があがるっぽいけどね。もっと犬を使ったアクションが欲しかった。追跡者を撃退する機会よりも犬とのコミュニケーションや信頼を深めるイベントがもっとあっても良かったのではないだろうか。

  難点だったのは2箇所。アイテム生成と追跡者の移動速度。錬金術の機械で特定アイテムを材料に回復剤やその他の薬やアイテムを練成するわけなんだけどそれがスロット形式…(汗。特定の色を狙って止めようとするのだが難しい。かなりタイミングがシビアです。セーブロードを繰り返すのも面倒なので失敗したら諦めって感じでした。そして敵の移動速度が結構速い。初めのうちは精神的に余裕がないので泣けてきます。
  ホラー物としての怖さはそれほどありません。ヒューマンが作ったクロックタワー1&2の方が断然怖いです。が、前回カプコンの作ったクロックタワー3と比べれば上々の出来です。

  クリア後のオマケのコスチュームチェンジで、ボンデージってのがあるのだが。出来ればギャラリーにあったきわどいボンデージにして欲しかった。イラストは良くて3Dはダメなのか?その辺のルールが今一分らん。どおせならセクシーな方がいいじゃないか。